加藤映次さん 名古屋拘置所からの手紙

名古屋拘置所の加藤映次さんから手紙が届いています。
加藤さんはずっと無実を叫び続けています。
孤独と惰弱な環境下で必死に冤罪という恐ろしい怪物と闘っています。
どうか、皆様の力をお貸しください。

冤罪・鈴鹿事件、加藤映次さんを守る会

ー拘置所からの手紙ー

一審のまさかの不当判決から1年2カ月が過ぎ、
この勾留生活も4年になろうとしています。
控訴審の審理も6回を重ね、大詰めを迎えました。

先日9月20の公判では、
僕が被害者宅を退去した以降の時刻(11:34)に
被害者のスマートフォンが受信している“あ”というメールが「既読」である事が
明らかになりました。

極めて重大な点で、
すでに現場を離れている僕(検察主張でも、僕の最大滞在可能時刻は10:55)には
スマートフォン操作は物理的に不可能です。
現実的に操作が可能なのは被害者自身か、
僕以外の現場訪問者の存在を示す第三者のどちらかしかいません。
そのどちらかの答えだとしても僕の無実が示されているのが理解してもらえるでしょうか?

スマートフォンにはパスコードロックが設定されていた事からすれば、
被害者自身による操作と考えるのが自然で合理的なはずです。
それは、その時刻の被害者の生存可能性を示しているのです。

また同時に、既読操作は同時刻以降にしか不可能ですから、
僕の犯人性も否定される事になります。
端的に言えば、僕のアリバイ成立の可能性が示されたのです。

これまで有罪の証拠もない代わりに(僕は犯人ではないので、なくて当然)、
無実を明白に示す根拠がなかったのも事実(正しくは証拠が開示されない。
このメール既読事実も隠されていた)でしたが、
ようやく明白な無実の証拠を示せたと言えます。
答えの選択肢のない検察は公判でも何の反証もしませんでした。
なので常識的に考えれば、無実立証により無罪判決へと向かうはずです。

裁判所の公正さを信じるしかありませんが、無実示す証拠があるのですから、
不当判決が繰り返される事など有り得ないと考えています。
僕も、もう司法に絶望したくないし、皆を哀しませたくない。
なので、無罪判決を勝ち取る為に、これまで以上の力強い支援をお願いします。
少しでも多くの人に状況理解してもらえるよう僕の声を届けて下さい。

心からの無実の訴えが伝わる事を信じています。
今後とも宜しくお願い致します。

加藤映次 2016.10.06

 

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